2020.03.23

OSN141アメリカの保険会社

昭和初期の『生命保険経営』誌に「ホーム・オフヰス紹介」という記事が連載(1930-1934年)されていることに、つい最近気が付いた。アメリカにある保険会社23社のホームオフィス(本社)を写真入りで紹介したもので、創業から当時の経営状況、社屋の建築概要を記している。
執筆者の「本郷曙」は筆名で、連載の最後に明治生命保険の稲田勤であることを明かしている(出身地が本郷曙町)。1930年(昭和5年)に留学から帰国した稲田が、集めた資料や見聞をもとに執筆したものである。

稲田の後年の回想に「[1929年] 岡田信一郎氏の弟の捷五郎氏がわざわざアメリカにやって来て、有名な保険会社の内部設備や室内装飾を見たいというので、これはと思う会社はみんな案内して回りました」とある(「稲田勤と明治生命館」に引用)。
稲田と捷五郎が見て回った保険会社について、これまで具体的なことは不明だったが、連載に取り上げたのは稲田自身が興味を持って見た会社(=これはと思う会社)のはずだから、この中に視察先が含まれている可能性は高いと思う。

マサチューセッツ生命保険相互会社
Massachusetts Mutual Life Insurance Co.
Springfield, Massachusetts
1927年竣工(現存)
参考】(画像出典)
Massachusetts_mutual_life_insurance_comp


連載第1回はマサチューセッツ生命保険である。この社屋については『生命保険経営』誌でも何度か取り上げられており(稲田の記事の他にも1929年6月、1931年7月、1960年7月)、関係者の間でよく知られていたようだ。(文末で私見を記す)
他の22社は以下のとおりである。

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2019.10.23

グランメゾン東京のロケ地

既にドラマファンの間では知られていますが、日曜日のドラマ「グランメゾン東京」でパリのレストランが舞台の一つになっています。
Gran11 Gran22
レストラン前のアーケードのたたずまいが良いと思って見ていましたが、ヴォージュ広場に実在する三つ星店ランブロワジーでロケをしているそうです。店の中の様子も映っていたので、中庭も同レストランのものでしょうか。
これは相当制作費もかかっていそうです。

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2019.10.07

ニューヨーク直行便以外

9月にニューヨークへ行ってきました。飛行機とホテルのみを予約のツアーで、送迎もガイドも無しです。

直行便でJFK空港へ行くのだろうと思っていたら、1週間前に旅行代理店より、モントリオール経由、ラ・ガーディア空港着というコースを知らされ、ちょっと面喰らいました。これに伴って少々残念なことが起こりましたので、以下に書いておきます(愚痴です)。

■eTAの申請(代行業者にご用心)

直行便でなく、隣国のモントリオールで乗り継ぐため、アメリカ入国に必要なESTA(電子渡航認証システム)に加えて、カナダのeTA(電子渡航認証)の手続きをする必要が生じました。
まず、ESTA申請から。これはアメリカ国土安全保障省の公式サイト(日本語版)があり、必要項目を入力し、クレジットカードで14ドル支払って、難なく手続きが済みました。

Etajpg次にeTA申請のサイトをgoogle検索で探し、手続きを行いました。

帰国後、クレジットカードの明細を見ていると、eTAの申請にかかる費用は7カナダドル(590円ほど)のはずが、6,900円引かれています。
おかしいと思い調べたら、自分がeTAの申請手続きをしたのは公式サイトではなく、代行業者のものでした。一見すると公式サイトとまぎわらしいデザインで、トップページの下の方に小さく「6,900円にて代行申請を受け付けております」と書いてあって巧妙ですが、釈然としないところです。

(補足)カナダ政府のeTA公式サイトの入力フォームは英語とフランス語のみで、日本語版はありません(PDFで日本語版の詳しい説明文があるので、これをプリントして手元に置くとよいでしょう)。

■空港から(への)アクセス

ラ・ガーディア空港には鉄道駅がなく、とりあえずバスかタクシーに乗るしかありません。出発前にどのルートで行けばいいのかしばし悩みましたが、「不真面目なダメリーマンの弾丸旅行計画」のブログに、空港からバス・地下鉄によるマンハッタンへのアクセス方法が詳細に書かれており、大変参考になりました(ありがとうございます)。

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2019.09.11

スペインへの旅補足

Barcep1030232マドリッドの歴史博物館に行く途中で見かけた建物。「アールデコスタイルの映画館?」と一応撮影しておいたが、帰ってから調べると、現在は「Teatro Barceló」というナイトクラブで、1930年に建てられた映画館だった模様。
公式サイト

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2019.09.09

スペインへの旅5

Bisep1030737 スペイン5日目(金曜)

朝、カサ・ビセンスへ。ガウディ初期の作品(公開されているが外観のみ)。

9時、ネット予約したカサ・バトリョへ。朝一番でまだ人が少なく、得した気分。
Batp1030753 Batp1030787 
Banp1030843_20190912204201 エスパーニャ駅で降りると目に入るのが元の闘牛場(1900年竣工)。今はショッピングモールになっているとのこと。

駅前からモンジュイックの丘にかけて、バルセロナ万博(1929年)の遺構が多く残っている。
バルセロナで見ておきたかったミース・ファン・デル・ローエ記念館(バルセロナパビリオンの復元)。
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Mura2p1030903その後、近くのスペイン村へ。スペイン各地の民家などを再現しており、これも万博遺構である。
地図上は隣りだが、入口までは登り坂で結構距離あり。かなり広いので時間の余裕があれば…というところ。

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再びゴシック地区へ。時間も残り少なくなり、ルネサンス様式のレイアール広場(にぎわいがある)、ガウディのグエル邸(公開されているが外観のみ)などを駆け足で回って、空港へ向かった。

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2019.09.08

スペインへの旅4

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スペイン4日目(木曜)

9時30分にサグラダ・ファミリア聖堂に入場(事前予約)。塔には上っていないが、教会の中をあちこち2時間ほど拝見。 
Katap1030555モンタネール設計のカタルーニャ音楽堂へ行き、12時からの見学ツアーに参加。天井のステンドグラスも間近に見られて満足。
Kate1p1030596歩いてカテドラル(バルセロナ大聖堂)へ。13-15世紀に建てられたゴシック様式の教会建築。展望台から市街を一望できる。
_patio1p1030619周辺のゴシック地区には由緒ありそうな建物が残っている。カテドラル隣りのラウディアカ邸を覗くと、いかにもスペインらしい噴水のある中庭が見えた(Casa de l'Ardiaca)。

バイカルカ駅で降り、人がぞろぞろ歩いて行くのに着いていくとグエル公園に到着(ここも事前予約)。ただ、この道順だと横手から入るようになって公園の構成がつかみにくい感じ。正門の方から入った方がよかったかもしれない。…と思いつつ、帰りは正門から出たのだが、道に迷ってしまい、しばらく彷徨った。
Gueru1p1030681 Gueru1p1030666 
Bat1p1030716 やっとカサ・バトリョにたどり着いたが、目の前で「今日はここまで」と言われてしまい入れず。
ホテルへ戻り、ネットで明日の朝一番を予約する。

 

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2019.09.07

スペインへの旅3

スペイン3日目(水曜)
バルセロナへの移動日、特急の時間まで市内を見て回る。
_feru1p103023610時に歴史博物館。17世紀の建物(サン・フェルナン救済院)で、ファサードにゴテゴテしたバロック様式の装飾が付いている。内部は改修済みの現代建築。マヨール広場の詳しい展示があった。


_romanp103025311時、ロマン主義美術館。18世紀に建てられた邸宅が美術館として公開されており、一見の価値あり。
_sibep1030277地下鉄で移動し、12時にシべ-レス館へ。元の郵便局舎だが、吹き抜けの大空間があり、豪華な造りになっている。
移動の時刻が近づき、あわてて駅に向かう。出発ホームの表示がわかりづらくあせるが、13時20分の特急に乗る。途中で赤土の砂漠、街道沿いの集落、丘の上の教会堂など興味を惹かれる風景が見える。いつか訪れることはできるだろうか。

16時20分バルセロナに到着し、ホテルにチェックイン。
_paup1030334 _paup1030330
すぐ近くがサン・パウ病院で、さっそく行ってみる。広い敷地にモンタネール設計のモデルニスモ建築が建ち並んでおり、壮観。
Mirap1030413 Mirap1030371
メトロで移動し、ガウディのカサ・ミラへ。夕刻で空いていた。集合住宅で一部の部屋は見学可。屋上に有名な換気塔がある。
その後、サグラダ・ファミリアの夜景を眺めてホテルへ戻る。

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2019.09.01

スペインへの旅2

スペイン2日目(火曜)

Goya2p1030100ゴヤが天井画を描いたサンアントニオ・デ・ラ・フロリダ聖堂(ゴヤのパンテオン)はホテルのすぐ近くだが、日中回りたいコースからすると行きにくい場所。
外観だけでも見ておくか、と早朝に行ってみると、7時でも周囲はまだ真っ暗で、よく見えず(当地では日の出が8時)。夜に行けば中へ入れたようだが…。

Purado2p1030122ホテルに戻り食事をした後、今日のメインであるプラド美術館へ。修復中で外観はほぼ見えず。正面にある銅像はベラスケス像。開館10分前の時点(9時50分)で100人くらい並んでいる。
お目当てのボス「快楽の園」、ベラスケス「ラス・メニーナス」をはじめ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ゴヤなどの逸品を堪能。
模作ながら「キリストの変容」(ラファエロ )と「モナリザ」が意外にいいと思った。

Puradop1030134プラド美術館ヘロニモス館の2階。美術館隣りの教会(サン・ヘロニモ・エル・レアル教会)にあった修道院の回廊が移築されている。時間のある方向け。

Hirobap10301553時頃美術館を出て、旧市街を散歩。

マヨール広場はフェリペ3世時代の1619年に造られたもの。

Gekijop1030160王宮近くの王立劇場(1850年)。ガイドツアーもあるらしいが、時間が合わず外観のみ。
Oukyup1030172 Oukyup1030193
4時過ぎに王宮に入る。バロック様式の立派なものだが、ウィーン、パリと見ているので感覚がスレてきており、「ヨーロッパはどこも同じような」という印象も受ける。

Frap1030222 ふだんの旅行で建物めぐり以外には観光らしいことはしないのだが、今回は珍しくフラメンコの店を予約しておいた。40分ほどのステージを見た後、ホテルに戻る。

 

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2019.08.31

スペインへの旅1

昨年秋にスペインで建物巡りをしました。他の方の参考になるかは不明ですが、書いておきます。

9/23(日) 深夜に羽田発
9/24(月) 午後にマドリッド着、ソフィア王妃芸術センター
9/25(火) プラド美術館、王宮など
9/26(水) ロマン主義美術館など、バルセロナへ移動
9/27(木) サグラダ・ファミリア、カタルーニャ音楽堂など
9/28(金) カサ・バトリョ、バルセロナパビリオンなど、夕方バルセロナ発
9/29(土) 夜羽田着

参考にしたのは『地球の歩き方』と 『世界の建築・街並みガイド』など。


自分が建築に興味を持ち始めた20数年前、サグラダ・ファミリアは完成するまで100年以上かかる、と言われていた記憶がある。それが観光客の増加で収入も増えて工事が進み、今やあと数年で(2026年?)完成しそうな勢いだという。
完成する前に一度見ておきたい、またスペインに行くならボスの「快楽の園」を見てみたい、ということで、マドリッド、バルセロナと回ることにした。

スペイン1日目(月曜)

夕方、マドリッドに到着し、まずホテルへチェックイン。プリンシペ・ピオ駅前にある何の変哲もないビルだった。
Atochap1030080荷物を置いた後、地下鉄でアトーチャ駅に移動。ここは1892年に建てられた旧駅舎が残っており、中は植物園のようになっている。


Agrip1030083駅前広場に面した立派な建物は農林水産省。
公式サイト(スペイン語は読めないが)によると19世紀末の建物らしい(Palacio de Fomento)。

0sofiap1030089ピカソの「ゲルニカ」を所蔵するソフィア王妃芸術センターへ。元の病院を改修した建物で装飾はないが、中庭を囲む回廊が特徴的。
20年ほど前に聞いた話だと、機関銃を持った兵士がゲルニカを警備していたそうだが、そんなことはなかった。
8時も過ぎたので今日はここまで。

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2019.04.16

ノートルダム大聖堂が…

Notredame朝起きたらパリのノートルダム大聖堂が火災というTVニュースで、驚きました。
天井裏の小屋組は木造で、火の回りが早かったようです。ヴォールト天井の一部が崩落した様子もTVに映っており、胸が痛みます。
テロではないらしいのと、ステンドグラスなど意外に残っているらしく、その点は少し安心しました。

(画像はWikipediaより拝借)
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