ちちぶ銘仙館(秩父工業試験場)
昭和5年に開設された旧秩父工業試験場の建物(本館、工場棟)が残っており、現在はちちぶ銘仙館として公開されています。
公式サイト
本館は事務棟で1930年竣工。応接室や会議室がいい感じ。玄関付近にF.L.ライト風の装飾も見られます。ノコギリ屋根もある工場棟は1934年竣工。ここで実習も行われており、実際に使っている点が素晴らしいと感じました。
昭和5年に開設された旧秩父工業試験場の建物(本館、工場棟)が残っており、現在はちちぶ銘仙館として公開されています。
公式サイト
本館は事務棟で1930年竣工。応接室や会議室がいい感じ。玄関付近にF.L.ライト風の装飾も見られます。ノコギリ屋根もある工場棟は1934年竣工。ここで実習も行われており、実際に使っている点が素晴らしいと感じました。
秩父に戦前の映画館が残っている、と聞いて行ってみました。
現在はレストランになっています。正面部分は戦後の改修で、浅草国際劇場を模したものだとか。
背後を見て「これは新築では?」と思って中は見なかったのですが、お店の公式サイトなどによると、前身は1900年に建てられた芝居小屋の「秩父座」で、小屋組(トラス?)が残してあるそうです。
早合点でした。
上林温泉から東へ10kmほど。
丸池近くに志賀高原歴史記念館があります。
志賀高原ホテル(1937年)を保存し、公開しています。清水組の設計施工によるホテル建築です(ドイツ人が指導したとの説あり?)。
山小屋風の素朴な外観ですが、大きな暖炉のある吹抜けのホールやステンドグラスなど見どころが多く、かつての国際観光ホテルの面影を偲ぶことができます。(志賀高原ガイド)
ただし客室部分はほとんど撤去されており、残っていません(3階の2室は残っているかもしれませんが非公開)。
画像は建築雑誌634号掲載、竣工当時の平面図。翼を広げたような形で左右に客室が並んでいました。
志賀山文庫の建物がレストランTHE FARMHOUSEになったと聞いて行ってみました。
元々は長者丸(品川区上大崎)にあった渋沢信雄邸でした。佐藤秀三の設計で1938年に建てられたハーフティンバーの洋館です。(佐藤秀のサイト)
1985年、上林温泉に移築し、志賀山文庫として志賀高原ゆかりの文学者らの資料を展示していましたが、2007年に閉館。
その後、2017年にバー&レストランになったということです。(real localnの記事)
外観や玄関付近にはかつての渋沢邸の趣が残っているようです。
周辺には和風の温泉旅館が並び、黒川紀章設計の美術館もあります。山の奥には猿の入浴で有名な地獄谷温泉がありますが、行っていません。
(画像は1901年創業の塵表閣)
これも戦争遺跡の範疇か…?
海軍関係の横須賀海仁会病院(1939年)が、聖テレジア会総合病院聖ヨゼフ病院として残っていました。
石本喜久治の設計による戦前期のモダニズム建築としてdocomomoの選定にも入っていましたが、新築の病棟が竣工して取り壊されることになりました。
(訪問は8月なので、現状は不明です)
特徴はなんと言っても曲面を描く壁面。傾斜地の狭い敷地(旧町役場跡らしい)に建てられた関係でこうしたデザインになったようです。
格納庫からほど近い、千葉経済大学の敷地に陸軍鉄道連隊の遺構(旧鉄道聯隊材料廠煉瓦建築、県指定文化財)が残っています。赤煉瓦の長大な建物です。
1908年(明治41年)に材料廠として建てられ、かつては車両やレールの修理をしていたと聞くと、長いのも納得です。
千葉市の公式サイトに内部の写真があり、アーチ構造が連続していることがわかります。
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