2016.07.15

旧三菱銀行神戸支店

Mitubisip1190588 神戸にある銀行建築(元)が取り壊される、という報道がありました。
竣工は何と1900年(明治33年)。曽禰達蔵の設計による端正な銀行建築です。
Mitubisip1190586曽禰の恩師J.コンドルの三菱一号館(1894年)や辰野金吾による日本銀行本店(1896年)などに続く時期の作品で、貴重な明治建築と言えます。

外壁の一部は保存(?)するとも聞いていますが、どうなることやら。
建替えをめぐる問題点は「旧三菱銀行神戸支店を考える会」のfacebookで紹介しています。

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2016.04.01

山内任天堂

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旧五条楽園付近をうろうろするうちに、何とも言えないオーラを放つ建物が見えてきました。
任天堂の旧本社ビルで、細部はアールデコ調です。何となく武田五一っぽいな、と思いましたが、後で調べたところ設計は増岡建築事務所とのこと。円満字さんが棟札を見つけたそうです。(西日本建築探偵団ブログ) 

任天堂の事務所、工場、社長邸として建てられたものです。

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2016.03.31

旧五条楽園界隈

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五条楽園の存在を知ったのは路上観察学会の京都編でした(『京都おもしろウォッチング』)。そこに紹介されていた粋なステンドグラスのある建物が妙に気になり、京都旅行のついでに探しに行ったものです。当時はまだ裏風俗の場でもありましたが、2010年に大がかりな摘発があり、現在そのような業態の店はないようです。
件のステンドグラスの建物も既に取り壊されてしまいましたが、他にもカフェー風の旧店舗が数軒残っています。

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その1つは「五条製作所」というテナントショップになっており、中古レコード屋などが入っています。玄関や廊下のたたずまいにレトロ感あふれる佳品です。ここで見かけたのが「芸妓置屋」の鑑札。
自分の乏しい知識では、住み込みの芸妓を抱えている店が「置屋」で、芸妓の派遣先(お座敷)が「お茶屋」ではないかと思いますが…。そうすると、カフェー風意匠の置屋というのは、少々腑に落ちない感じです。

高瀬川をはさんだ一帯には立派な和風建築がいくつか残っています。
かつての花街をほうふつとさせるこれらの建物が「お茶屋」だったようです。転用されて旅館になっているものもありましたが、空き家らしきものもあり、今後が案じられます。
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2015.12.31

大丸心斎橋店

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ヴォーリズ設計の大丸心斎橋店本館が建替えになります。本館での営業は12月30日で終了しました。
建替え計画概要(PDF)

御堂筋側の外壁は保存されますが、背後に11階建の高層ビルが建ちます。
また、1階営業室にあるアールデコの装飾を残す計画ですが、天井の高さや柱の間隔が変わるとのことで、保存とは言えないようです。
竣工時にあった吹抜けを再現し、特徴ある内装はそのまま保存するわけには、いかなかったのでしょうか。
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2015.12.09

滋賀武徳殿が…

行く末が案じられていた滋賀武徳殿についての報道がありました。

県は2日、戦前に建設され、保存を検討していた大津市の旧体育文化館(武徳殿)を取り壊す方針を明らかにした。跡地を含む県庁西側に、医療・福祉団体を集積した拠点施設のほか、在宅医療・介護を支える人材を養成する高等教育機関を誘致する。(読売新聞
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設計者は岡田建築事務所にいた三井道男で、岡田ファンとしても残念なことです。
なお、画像は以前の記事の使い回しです(汗)。

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2015.11.18

聴竹居

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藤井厚二の自邸(聴竹居、1928年)が日本経済新聞の記事「理想の私邸、守り続ける 聴竹居」(2015.10.30)で紹介されていました。
公式サイトはこちら。

以前に見学する機会がありましたが、和風の中にマッキントッシュ風のデザインがあり、興味深い住宅でした。
建設当時、『聴竹居図集』(1929年)が刊行されていますが、建築界でどの程度認知されていたのか?
現在まで維持されているのは関係者の方々の努力があってのことです。

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2014.04.24

眠れる川喜田邸

大江新太郎作品として一部に知られる川喜田久太夫邸(1915年)。奈良県内の倉庫に30年間眠ったままなんだそうです。
(川喜田は第百五銀行頭取などを務め、陶芸家、半泥子としても知られる人物とのこと)

半泥子の山荘、復元計画が頓挫 専門家「重文級の価値」 日本経済新聞

syoukouさんのブログに写真がありました。

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2014.01.26

新開地ガスビル

神戸の大阪ガス新開地ガスビル(旧神戸瓦斯本社、設計渡辺節、1937年)が来月、取壊し予定だそうで残念です。

msn産経ニュース「新開地ガスビル、解体待って」

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2013.10.07

カフェーパウリスタ

明治時代のカフェーパウリスタの建物が取壊されるというニュースがありました。

明治44年、箕面駅前に開店した喫茶店で、1年ほどで閉店。その後、建物が豊中に移築され、集会所として使われていたようです。

残念なことに、既に取壊しが始まっている模様…。

*実は国内最古のカフェ? 大阪・豊中の自治会館 ブログ(井桁さん)
*カフエーパウリスタ…10月に解体  ブログ(吹田市立博物館スタッフの方?)
*関西の歴史建築 ブログ(関西の歴史建築ドキュメンタリー上映委員会)

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2013.04.07

旧大阪農工銀行(八木通商)

大阪で、様式建築の外壁を保存して、高層マンション(グランサンクタス淀屋橋)に生かす工事が進んでいるそうです。
「新築なのに100年の風情 『大大阪時代の外壁』移植  驚異の工事現場シリーズ」
記事は日本経済新聞のサイトに載っており、「ケンプラッツ2013年3月29日付の記事を基に再構成」とのこと)

ロマネスク様式の旧大阪農工銀行で、建築ファンの間では八木通商と言った方が通りがいいかも。
記事には、「1918年に完成した旧大阪農工銀行のれんが造の建物があった。設計は東京駅丸の内駅舎などを手掛けた辰野金吾氏。その後、29年に建築家の国枝博氏が全面改修を手掛け、アラベスク文様のテラコッタタイルなどで覆われた外観となった。」とあり、構造は煉瓦造のようです。

記事からは、新築する躯体と保存する外壁部分の構造上の問題や、傷んだ装飾の修復、施工面では曳屋工法(道路を広げるため?)や資材搬入路が制約されるなど、様々な課題があり、一般的な新築よりも手間も費用もかかることがうかがえます。
事業費は1割以上高くなり、その分、販売価格も上がってしまいますが、完売しているとのこと。(大阪市から外壁の修景などに800万円の補助あり)

建築ファンから見ると複雑な感じもしますが、プロジェクトを進めてきた関係者の努力には頭が下がります。

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