分離派建築会100年展
分離派建築会が結成されてから100周年ということで、パナソニック汐留美術館で展覧会が行われています(12月25日まで)。
公式サイト
分離派建築会メンバーの石本喜久治、堀口捨己、山田守らは近代建築史上に残る作品を設計していますが、戦前期の現物はほとんど残っていませんし、結構マニアックな企画だなと感じました。
筆者(私)の興味は岡田信一郎関係なので、岡田のサインがある「第一回作品展芳名録」の現物が見られたのは収穫です。あとは、後藤慶二の描いた「辰野金吾作物集図」(辰野の作品で構成した架空の街並みを描き、還暦祝いに贈ったもの)や、岩元禄の西陣電話局にある裸婦像のレリーフ(型取りしたもの)などを興味深く見ました。
展覧会を機に、100年前に岡田信一郎が書いた「分離派建築會の展覧會を觀て」をテキスト化してみました(アーカイブ)。
石本の作品(納骨堂)については比較的評価しているようですが、山田の作に対しては「構造を考えてない」「塔が意味不明」「なぜ山奥に公会堂?」と手厳しい感じです。
(文中で言及される海外作品…サンテリア「新都市」、バイロイト祝祭劇場、ヒル・オーディトリアム)
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