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2016.07.15

旧三菱銀行神戸支店

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神戸にある三菱銀行だった建物が取り壊される、という報道がありました。
竣工は何と1900年(明治33年)。曽禰達蔵の設計による端正な銀行建築です。

Mitubisip1190586曽禰の恩師J.コンドルの三菱一号館(1894年)や辰野金吾による日本銀行本店(1896年)などに続く時期の作品です。貴重な明治建築と言えます。

外壁の一部は保存(?)するとも聞いていますが、どうなることやら。
建替えをめぐる問題点は「旧三菱銀行神戸支店を考える会」のfacebookで紹介しています。

6月に神戸を訪れた際、「これで見納めか」と外観のみ眺めてきたのですが、その後、「7月1日に内部が公開される」との情報が入り、再び神戸を訪れました。
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内部はトップライトを取った大きな空間が広がっており、中々魅力的です。
もっとも、この建物は戦災に遭っており、軒上の部分を飾っていたペディメントも失われてしまったそうなので、トップライトの部分は後に改造を受けているのかもしれません。
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銀行時代の金庫が残っていましたが、これも廃棄されてしまうのか…。

この建物は、銀行からファミリアの所有となった後、倉庫に使われていました。1990年刊行の『神戸の近代洋風建築』によると、「外壁から1スパンを残した高層の本社事務所が計画されている」とあり、当時既に建替え計画があったことがうかがえます。あの大震災を乗り越え、最近までファミリアホールとして活用されていたのは、企業の英断によるものだったのでしょう。それだけに今回の取壊しは残念なことです。

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コメント

http://www.mecsumai.com/tph-kobetower/

三菱地所レジデンスによって、33階建ての超高層マンションが建てられます。
外壁2面は復元するようですが。

投稿: 岡田ファン | 2017.07.18 23:08

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