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2013.03.28

歌舞伎座の音響10

Kabup1060936
新しい歌舞伎座の開場が近づいてきましたが…。(写真は3年前の閉場前の様子)

歌舞伎座の音響について、産経新聞の記事(3/27)を読みました。

 「昔と全く一緒だね
2月、歌舞伎俳優ら関係者で客席を満席にして行われた音響テスト。俳優から漏れた驚きの声に、隈さんは安堵(あんど)した。
この下りには、岡田信一郎が歌舞伎座で音響効果を確認した際のエピソードを想起してしまいました。
(「幹部連が舞台で発声して、元の小屋よりは余程善いと賞賛して呉れたので、岡田君は大歓喜で…」:以前の記事参照)

しかし、記事の続きは全く現代的です。

「でも、実は音響は前よりかなりよくなっています」と笑う。(略)
実は建て替え前、(略)音響を調査したところ、座席によっては音の反射が悪かったことが判明。今回、音響シミュレーションを繰り返して微妙な曲面の調整を続けた結果、見た目には変化を感じさせず、前の歌舞伎座と同じ残響時間を確保できたという。
この記事と、昨年の東京新聞の記事(11/4)も合わせて読むと、ハイテクを駆使した建築音響計画になっていることがうかがえます。

これまでブログでは、歌舞伎座の音響についてあれこれ気ままに書いてきました。読み返すと幼稚な内容ですが、一応整理しておきます。
*1(091104) 歌舞伎座の音響の良さ
*2(091105) 木が枯れる時間
*3(091106) 吉田五十八の自信、岡田信一郎のエピソード
*4(100527) 岡田の音響学研究
*5(100528) 開場後に手直し - 吉田の歌舞伎座
*6(100529) 隈研吾の抱負
*7(110117) 音響学の発達 - セイビン、早稲田建築
*8(110118) 歌舞伎座の音響調査
*9(110216) 岡田と吉田 - 歌舞伎座の天井

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コメント

「歌舞伎座 音響」でたどりつきました。
音響の件、2ちゃんねるで残響が気になるという書込みを読んで気になってます。

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/rakugo/1364913498/186-192

3階席からでも花道の七三が見えるそうです。これは画期的?
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/rakugo/1235500510/472

連休中に行く予定です。

投稿: ねらー | 2013.04.06 09:04

まだ行ってませんが残響があるとは気になります。
花道での演技が見えない点はがっかりだったので朗報でしょう。

投稿: 岡田ファン | 2013.04.07 00:59

東京新聞に歌舞伎座の音響についての記事が載っていました。(<伝統を支える>歌舞伎座の音響設計、2013年9月2日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2013090202000168.html

抜粋させていただくと、
*第四期(先代歌舞伎座)の音響を踏襲するためにまず、舞台、花道、黒御簾(舞台下手の囃子方の演奏部屋)、客席からの位置など、可能な限り寸分たがわず同じ設計にすることが第一歩でした

*(天井の)凹面形状は先代を設計した建築家・吉田五十八(一八九四~一九七四年)による革新的な発想のたまものだった。スペインのバルセロナにある世界文化遺産・カタルーニャ音楽堂の天井も同様の形状だ。

*内部の壁面は防災基準に従い紙を素材にしたテックスから軽量のセメントパネルに変更された。

*新しい歌舞伎座の客席は舞台を見やすくするため床の傾斜角度がきつくなり、それに合わせて天井の傾斜もきつくなった。この微妙な変化は客席への残響音に影響した。これに対応するため福地さんは天井からの反射音が増すように音響反射板を新たに設置した。

投稿: 岡田ファン | 2013.10.04 23:54

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