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2011.12.07

OSN040東京銀行

同じく岡田が初期に関わった物件。
「東京銀行」は戦後の同名の銀行とは関係はない。日本橋の繊維業関係をメインとした銀行のようだ。「図面で見る都市建築の明治」には、「様式的混成は進み、華やかさを演出するための屋根窓のオキュラス(円窓)や屋根飾りが、頭の重い意匠となって重なり、植民地建築風」と評されている。
Tokyo
「街 明治大正昭和 2関東」のデータによれば、「明治40年9月着工、41年12月竣工、設計・施工清水組、煉瓦2階265坪、工費11万円」とある。
「清水建設百五十年」には、「東京銀行 東京・明治41年(1908)12月竣工・設計当店岡田信一郎」と記載されている。(画像も同書掲載)

1906年に大学を卒業した岡田は大学院に進み、その傍ら、警視庁及び清水組の嘱託になった。
清水組に在籍していた期間ははっきりしない。「清水建設二百年史」には1年ほどと書いてあったようだが、その根拠は不明である。(担当した作品が東京銀行ぐらいのようなので、そんなところかもしれないが…)

東京銀行は岡田のデビュー作と言えるだろうか。清水組を辞めた時期がはっきりしないので、どこまで施工に関与したか、という問題もある。また、清水組には技師長の岡本銺(そう)太郎や、先輩の田辺淳吉もおり、岡田が自由に設計できた訳ではないだろう。

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