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2011.02.16

歌舞伎座の音響9

さて、歌舞伎座の音響についてあれこれ書いてきましたが、一番肝心な点の説明が不十分でした。それは震災後に竣工した岡田信一郎による歌舞伎座と、終戦後に吉田五十八により復旧された歌舞伎座の違いです。両者を整理しないままの文章が続いたため、読みづらかったことと思います。(すいません)

Kabdanmen1_2
特に根本的な違いになりそうなのは天井の形態。
震災後の歌舞伎座は格天井で、図面(右側が舞台)で見るとおり、客席舞台寄りの方は水平、舞台から見て奥の方(2階席・3階席が張り出している部分の上部)には勾配が付けられています。

Kabdanmen2
これに対して戦後復興した歌舞伎座は竿縁天井で、舞台から客席の奥の方に向かって全体的に勾配が付けられています。(歌舞伎座の音響8に掲載の写真も参照)

このほかにも、戦後の歌舞伎座では壁に当時最新の吸音材を使っています。

※上の断面図は「図面で見る都市建築の大正」(柏書房)掲載、下は「わが心の歌舞伎座」(松竹株式会社)掲載の図から一部を引用。なお、比較のため後者は左右を反転させています。

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